-以下、備忘録

ご笑覧下さい。笑えねーけど。

-11月11日

11月11日 きちんと明け方まで眠れる事は、最早デフォになりつつある。我、人間の尊厳を回復しつつあり。さて、心なしか冷え込んだ感のある朝。というよりはこれまでが異常であったのか。大方の人間にとっては休日だろう本日。シフトの関係で妻は出勤日に当り、私と長女の分の昼食(炒飯)を支度し、早々に出勤。次女は保育園に預ける。私は、少し読書熱に火が点いたのか、積ん読のままだった本の続きに手を出した。長女は例によって、午前中ゴロゴロ(というかiPad弄って爆笑していた、勉強らしき事も少しはしていたのか……な?)、昼食を食べ終えると、友達と遊ぶ約束をしているとの事で、独り外出。さて、家に独り取り残され、読書にも少し飽きて来たので、薄味(妻の食事は大抵薄味だ。悪い意味ではない。寧ろ健康的)の炒飯を口に運んでいる内に、妻からLINE。仕事が終わったので、渋谷に寄って買い物してから、次女をピックアップして帰宅するとの事。長女もいつもの調子で夕方まで帰って来るまい。夕焼け小焼けで日が暮れてーのサイレンが合図だ。さて、夕方まで何をするか。最近歩きまくっているので多少は身体を休めた方が良い気もするし、ちょい寒いからあんまり外出したい気分でもない。奥さーんっ! いよいよ、エロ動画サイトの出番ですよーっ!!……てな気分でもないのだよなあ。誰かが"X(旧Twitter)"で呟いてたけど、確かに三大欲求の中で性欲、別に生命に関わらないんだよな。そりゃ、繁殖するには必要不可欠だけど、俺の場合もう繁殖、ほぼほぼ済んだしな。蟷螂だったらば、用済みでとっくに喰われとりますわ。

 そう、俺にはやるべき事があった。何を今更かもしれない。しかし、最低限託された事はやらなくては。以前と比べ遙かに気力・活力が漲っている今なら、出来る。やってやれる。廃人同然だった頃に一瞬手をつけかけて、一瞬で頓挫した課題の数々。あれらを何が何でもやらなくては。これは"~しなければならない"ではない。やりたい事だ。今の自分にとって、必要な事だ。再び、乱雑に纏められた書類を整理し直す。大丈夫、久々に握る赤いボールペン。不安になり、思わず要らない裏紙に試し書きをする。あ、い、う、え、お。小学一年生か。うむ、いけそうだ。どうもダイニングテーブルの椅子だと落ち着かないので、次女がお絵描きの時に使っている小さな机(要は四角い卓袱台)に用紙を一枚広げ、ソファクッションに腰掛け、身を乗り出すようにして赤ペンで文字を書き込んでいく。トムよ、ペンを取れ。確かにいつもより時間は多少掛かっているが、今の自分にはつい数日前まで皆無だった"根気強さ"が、確かにある。一枚、また一枚、時折休憩を挟みつつ、仕上げていく。次第にリズムが生まれる。みんな、どんどんアゲてこー!! そうやって、俺をノラせてくれ。一つ一つ、出来る事から、着実に。千里の道も一歩から。そうして、物事は少しずつ片付いていく。あろうべき姿へと成って行く。Slow but Steady.大分、外が暗くなって来た頃に妻が次女を伴って帰宅。卓袱台に向かっている自分を見て、おー、張り切ってんねー。そう一言。おうよ、と返事。次女が書類を弄くり回しそうなので、これはパパの大事なお仕事だから、と断りをいれ、TVで彼女お気に入りの(さっぱり分からん)YouTube動画を見せる事にする。いつもは喧しく鬱陶しいだけだが(後、iPhoneで散々お世話になっている自分の事は棚上げするが)、この時だけはマジ感謝。それから程なくしてMission Accompplished. 妻に一言"終わったよ"と告げる。我が脳内のディレクターが、いやー、今のシーン、凄い良かったよー、と言ってくるが、無視。頑張ったねー、偉いエラい、と妻から頭を撫でられた。後は、明日にでもコンビニでレターパックを買って、お詫びのお手紙を同封し、"鉄人"に送ろう、そうしよう。久しぶりの達成感と共に家族で食卓を囲む。後は、風呂に入って、爆睡。