-以下、備忘録

ご笑覧下さい。笑えねーけど。

-10月16日~10月19日

10月16(月 記憶が完全に抜け落ちているが、後日タイムカードを確認したところ、打刻されていなかったので、恐らく欠勤したのだろう。或いは打刻し忘れたか。夕方に代表から昨日の弊社スペアキー紛失の件で、鍵無しでも入室可能な方法についてのLINE送信履歴あり("パルクール"宜しく、窓から入れ、とかいう訳ではない)。既読スルーしている事から察するに、恐らくこの辺りから既に返信すらも億劫な程に、心の余裕をなくしていたものと思われる。神様、私は一体この日、何処で、何をしていたのでしょうか(こう記している内に、もしかしたら普通に出社して業務をこなしたのでは、とも思えてきたが、解らない。何が愛なのか? 何が嘘なのか? 解らない……ただ、君だけが恋しい)。

 

10月17日(火) 疲労と倦怠は続くよ、何処までも。本日は現場の日。先日同様、重い腰を上げ、やっとの思いで課題を片付け、支度をこなし、無事到着。来たる時まで準備を進める。他にする事もないので。変わらず食欲不振。頭の回転、頗る鈍し。こまめに水分を摂ろうと努める。ただでさえ喉を酷使する仕事。これからますます空気が乾燥する季節もやって来る(筈)。諸君らの協力が必要だ。極力余計な事をしでかさなければ、その分こちらの負担も軽減される。"コスパ"だの"タイパ"だの唾棄すべき言葉以外の何物でもないが、時間とキャパが限られている事だけは双方共々確かなんだ。頼む。俺に極力無駄な時間と労力を掛けさせないでくれ。集中させてくれ。割といっぱいいっぱいなんだ。礫のように降って来る課題、課題、課題。本日中に全てを捌ききるのは、ヘロヘロな今の自分には不可能だと瞬時に判断する。ならば優先順位をつけるしかない。なるべく御しやすいものから。"トリアージ"の逆バージョンみたいなもんか(いや、違うか)。方針を決め、いざ取りかかるも、そうは問屋が卸さんぜ、と言わんばかりに身体が思うように動かない。ああ、マジでダルい。そもそも何故に、こんなにも、俺はゴチャゴチャゴチャゴチャと懇切丁寧に記さねばならないんだ? 口頭で伝えた方が遙かに早いし、労力もかからんに決まってんだろうが。せんせー! 情報伝達って人類が五感を通して行ってきた歴史が、文字の歴史よりも遙かに長いんじゃありませんでしたっけー? 私の伝え方の悪さが問題ですかー?? それって本当に私だけの責任なんですかー??? バナナはおやつに入りますかー???? そうこうする内にTime's up. 業務内容自体は低調ながらも何とか体裁を保てた(という、取り敢えずの自己評価)が、残された課題の山に心底気が滅入る。いつにも増して感じられる、背負うリュックの重みよ。"俺は責務を全うする!"と、ろくすっぽ読んだ事のない某有名漫画の台詞を胸に何とか退社。お前も、鬼になれ。

 

10月18日(水)~10月19日(木) この両日の記憶は曖昧模糊としている(こんなんばっかで申し訳ないが)。LINEを見る限り、両日共に欠勤の連絡らしき通話履歴が残っているという事。後は妻から18日に「来週の月、火なら休めそうだけど、病院の予約取れそう?」、19日に「お目当ての病院どこかある?」なる旨の履歴が残っている(当然の様に、返信はしていない)事などから、恐らく18日の朝方に、私の方から心療内科をどこか受診しようと、彼女に持ちかけたのだろうと思う。そもそも以前から何度か、妻の方から切り出されていた事だが、適当にお茶を濁していた。病院嫌い、そもそも面倒臭ぇ……理由は幾つもあるが、ひとえに「ま、日々ちょいちょい良い事も悪い事、色々あるけれど、それでも今まで何とかやれてるっしょ。これからもやれるっしょ。これぞ人生」という、謎の過信故だ。初老が何言ってやがる。今回、自ら率先して切り出しただろうという推測から導き出される結論は、結構ヤバいという自覚が芽生えたのだろうという事だ。とまれ、記憶が定かでないという事は、実際のところ何ひとつとして大した事はしていなかったに違いない。いや、出来なかった。心療内科の選択も妻に任せっきり、Web予約も全て妻に口頭で伝え、入力して貰った。そんな簡単な事ですら、行う気力が湧かなかった。せいぜいが昼食を購入しに、サンダルつっかけて近所のコンビニに行った程度ではないか。大した物は食べていなかっただろう。或いは持ち帰った課題に着手しようと試みようとした事くらいはあったかもしれないが、それすら奏功しなかった筈だ。思い返すに、家で一人、普段はなかなか寝る機会のないベッド(解説しよう! 狭い家なので、普段寝室は妻と二人の娘で使用し、私はリビングで主に"廃人ソファ(遂に、斯様にも雑な呼称と相成り申した)"を用いて、就寝していた)に横たわり、時に微睡みながら、徐々に光が陰り、寝室が昏くなっていく中、家人が戻るのを待っていたのだろう。存在するかも判然とせぬ救いを、藁にもすがる想いで待ち続ける、無力な老人の様に。気づけばもう10日以上映画館に足を運んでいなかった。話題作は目白押しだというのに。