-以下、備忘録

ご笑覧下さい。笑えねーけど。

-10月13日~10月15日

10月13日( 倦怠感は最早デフォ。然りとて昨日、現場に出る旨返信した以上"男に二言はねえ"となけなしの気力を振り絞り、現場へと向かう。いつもの準備作業を経ていざ本番、用意、スタート! 何とか通常業務をこなす内、瞬く間に時は過ぎた。しかし、火曜(1010日)と同様にパフォーマンスの冴えや精度は相変わらず低い("そもそもが高かったか?"というツッコミはさておき)。自覚がある以上、そう自己評価を下さざるを得ないし、いつもとは些か様子が変な事に先方も薄々勘づいていた筈だ("いつも変だろ"と真顔で言うなし)。本当に申し訳ない、ちと最近体調が優れなくて、と、ここは素直に謝罪。自分の非を認められる、これこそが大人の証左よ。にしても、相変わらず狡い真似をする輩が絶えない事に、そして、メンバーがほぼほぼ固定されている事実に苛立ちは募るばかり。いいですかー! もう何度も言いましたが"仏の顔も三度まで"ですよー!!(そもそも、俺、仏じゃねえし。後、何度も言ってる時点で矛盾してるし) 反省だけなら猿でも出来るんですよー!!! 私ごときに狡い真似したって、今後の人生に於いて1μの得にもなりゃしませんよー!!!! そう、心が叫びたがってんだ。さりとて、激詰めした結果、先般(10月11日)同様クレームという形になれば、それはそれで一大事。諸々思案しながら、ノロノロと業務の後処理を終える。量がいつもより多かったとはいえ、要した時間は体感として通常時の倍はかかったのではないか。電車に乗り帰宅するも、ほぼ食欲なし。記憶が定かではないが、昼にサンドイッチとコーヒーを食した程度ではなかろうか。シャワーも浴びず、着替えて眠りにつくも、悪夢ばかり見る。ここ最近はずっとこんな調子だ。

 

10月14日(土) やる気出ず。前述した通りここ数日、安眠できたと感じる日々は皆無。元々ここ数年、夜中に必ず最低一度は(就寝後3時間が大体の目安)目覚める生活ではあったが、スマホをそれとなくチェックしている内に自然と二度寝していた為、特に問題視する事はして来なかった。それが故、余計に気になる。妻は朝から用事あり。長女は学校。という訳で必然的に次女(4歳)とお留守番。彼女のリクエストにより近所の区民ひろばに一緒に行くも、頭の中は霞がかかったかのよう。愉しそうに遊び回る彼女を見守り、時にはおままごとに付き合い「すごいねー(棒)」と声を掛けたりしながら、「一刻も早く帰りてー(切実)」という想いは募る一方。タイミング良く、用事を終え帰宅したLINEあり。「ママ、帰って来たからおうちかえろー」と声を掛け、ふらふらしながらも娘共々なんとか帰宅。鍵を開けようとして、持って出た筈のキーケースがポケットの何処にも見当たらない事に今更気づく。マジか、とフリーズ。ケースには弊社のスペアキーも付属している。誰がどう考えたってマズい事態。可能性としては区民ひろばへの往復の道中、もしくは区民ひろば内の何処かで落としたか。とりあえず、家にいた妻に扉を開けて貰う。すぐさま区民ひろばまで引き返し、その道程を探し回り、ひろばにも確認し、且つ警察に紛失届を提出する……、のが正常な人間の判断、というか在り方なのだが、先週(10月7日)にブッチしてしまった案件の時間が差し迫っており、流石に同じ過ちは繰り返すまい、と急ぎ身支度を調える。その癖、性懲りもなくまたもや徒歩にて先方へとお邪魔(やっぱアホなの?)。今回は、前回の様な"優しい悲劇"には見舞われず、先日の非礼を改めて詫びるも、逆に体調を心配される始末。ただただ恐縮するばかり。とまれ案件は問題なく終了。ちょっとした充足感が一瞬生じる。いや、まともな人間を無事に演じきったという達成感か。本来であれば、その足で区民ひろばに問い合わせに行くなり、交番に確認しに行くなり、なにがしかの対応をしなくてはならぬのに、不意に何もかもが億劫で仕方なくなり、直帰。帰り着くや否や、またもや"人間をダメにする(もとい"廃人へと誘う")ソファ"へと"文字通り"沈み込む。この時点で既にまともでない事が分かるが、当時の自分は兎にも角にも疲弊しきっていた。そのまま、結局夜までほぼグダグダと過ごす。食欲さほど無し。昨日持ち帰った課題には、当然着手出来ず。

 

10月15日(日) 早朝(或いは深夜)から、新宿(に限らず東京全域)は豪雨。低気圧も相俟ってか倦怠感は最高潮。息苦しい。誰か、俺をグレッチで殴ってくれ。とはいえやるべき事は山積している。家では落ち着いて仕事が出来ないと判断し、区の図書館で行おうと決意。その前に、まずは豪雨の中、昨日歩いただろう(正直、正確な道筋は曖昧)区民ひろばまでの道を再度歩き回る。キーケースらしき物が落ちていないかと目を凝らし、徘徊する。区民ひろば到着後、受付の方に紛失物の届け出はないかと訊くも、それらしき物はなし、念の為に娘と遊んだ二階にも赴き、たまたま開館準備中だったスタッフの方々に訊くも、閉館後遊具やトイレ内含め、清掃を兼ねて必ずチェックはするが、それらしき物は見当たらなかったとの事。お礼ついでに、もしそれらしき物を発見したらご連絡よろしくお願いしますと言い残し、ひろばを後にする。再び元来た道を戻る途中、交番に立ち寄り、一縷の望みを託して、昨日紛失物が届いていないかを確認(無論、届いておらず)。警官の指示に従い、紛失届を記入・提出し、そそくさと退散。警察はやはり苦手だ。病院も苦手だ。役所も苦手だ。労働も苦手だ。いや、そもそも人間が苦手だ(やれやれ、また始まった)。スペアキー紛失・交番への紛失届提出の旨、代表に連絡。諦めきれずに雨中、道を暫しうろうろするも、見つかる筈も無く。これ以上自分に出来る事はないと判断。意を決して、仕事に集中しようと図書館へと向かう。とうの昔にぐしょ濡れのリュック。兎に角、今は気持ちを切り替える時だ。逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ!(と、脳内シンジ君連呼。シンジ、大人になれ)

 図書館は悪天候の影響もあってか、がら空き。座席を選び放題なので、見晴らしの良い窓際に陣取る。とはいえ、眼前に広がるのは普段ですら極々平凡な、ましてや窓ガラスに打ち付ける雨でぼんやりと歪んだ世界だが。リュックの中身は思いのほか濡れていなかったのが不幸中の幸い。課題を広げ、赤ペンを手に取り、いつもの倍以上の時間をかけ、いつもの半分程度までやっと進んだ所で、早くも限界が訪れる。頭の回転が(いつも以上に)鈍い。指に、いやそもそもが身体に力が入らない。修正テープで対処できるとはいえ、書き損じが非常に多い。(自画自賛になるが)通常の筆圧強めな、カクカクとした、ハートマン軍曹のような(どんな?)文字とは程遠い、もやしっ子の新兵が「ママー!」とべそをかいているかのような、か細く、ひ弱な文字列。それよりも何よりも、文字を綴る事が、いや、ペンを握る事が苦痛で仕方ない。一文書いては深呼吸し、次の一文を書いて首や肩甲骨周りを揉みしだき、次の一文を書き終え小休止。その繰り返し。頭がおかしくなりそうだ。その時点における自分が、こうした一連の作業を猛烈に忌避しているのは火を見るより明らかだった。何か、もっと"愉しい"事がしたい。でも、それが一体全体何なのか。その時の自分には判らなくなっていた。"幸福"になりたい、とは学生時代からずっと言い続けて来た。自身にも周囲に対しても。だが、"幸福"の定義とは? あまりにも抽象的な問いに対し、誰にも、己自身にも納得の出来る答えは出せない。自分なりの定義づけを無理矢理する以外には。

 結局、限界が臨界点突破。即帰宅決定。本日はもう二度と図書館に戻る事はなかろうと確信して。家で作業を継続する事なく、いつも通りグダグダしながら夜を迎える。その夕餉の席で、確かこんな事を私は口走った筈だ。「来週末さあ、折角だしみんなで何か愉しい事しようよ!」と(先週の連休中日(10月8日)は結婚記念日だったが、日々に忙殺され、夫婦共々忘れていた)。「具体的に何?」と妻が訊く。「まだ、何も思いつかないけど、例えば何か美味しい物でも食べに行くとかさあ!!」 努めて明るく元気よく、そう、私は返事をした筈だ。

 残念ながらそんな週末はやって来なかった。