-以下、備忘録

ご笑覧下さい。笑えねーけど。

-2023年10月7日~10月10日

10月7日(土) 先日無事に定期健診も終わり、後は結果を待つのみ。何事も無ければよいが、とまれ賽は投げられた。多少気の緩みも出た。そうして迎えた土曜日。本来であれば休日の筈であるが、とある重要案件あり。生きるってのも楽じゃあねぇ。昼食を済ませ、従来通り徒歩で目的地へと向かう途中、ショートカットしようと某霊園内を突っ切ろうとしたのが、運(ウン)の尽き。色々な意味で。口に出すのも憚られる緊急事態が突発的に生じ、人としては割と最低レベルの解決手段が一瞬頭を過ぎるも、流石に墓地でそりゃあマズい……等と勘案する余地はなし。コトは一瞬にして為された。活躍禁じられた括約筋の存在意義とは? 命の価値は?? 人間の尊厳とは??? 全てが彼方へと消し飛び、後はただ翻弄、蹂躙されるがまま。脳内では、昔YouTubeでよく聴いていた小薮のすべらない話(確か"新婚旅行帰りにて…"だった筈)が再生されていた。いずれにせよ、挽回の機会は完全に喪われた。急遽先方にキャンセル+謝罪の連絡を入れる。あのー、先刻食したアレって特級呪物か何かだったんすか。そう、私は意外に冷静でした。時計の針は巻き戻せない。ならば、先に進めるのみ。私の場合、帰路につくのみです。一刻も早く、家へと帰り着くのみです。すれ違う人々は、所詮は赤の他人、この先一生関わる機会などない、そう思えば何て事はない。そう自分に言い聞かせ、外界をシャットダウンし、極力出歩く人の数が少ないであろう路地を選んで、何とか帰宅。今にして思えばだが、この辺りから既に破滅の予兆はあった。

10月9日(月) 職種柄、我が辞書に「祝日」の二文字、ましてや「三連休」の三文字なし。いざ迎えし、出社日たる月曜日。漠然とではあるが、色々と調子が狂い始めつつあるという自覚症状が生じる。ま、そもそも前日とて(後述するが、実は結婚記念日だった)絶好調というわけではなかったが、片道一時間半の距離を歩き(アホなの?)、映画を観に行く程度の元気はあった。きっと、ここ最近歩きすぎてちょっと疲れたんでしょ。チャリ撤去されてからというもの、歩くのハマってたしね。栄養ドリンクでもグイッと飲れば何とかなるっしょ、等と楽観的に考えつつ起床、朝のルーティンワーク(洗濯や洗い物)をこなし、次女を園へと送って、その足で出社前(弊社の通常業務は基本午後から)に観ようと事前予約していた映画館へと向かう。丁度、映画館近くの交差点を渡りきった辺りで、不意に"それ"がやって来た。身体が、猛烈に、怠い。思わずガードレールにもたれかかり、深呼吸。暫し息を整える。ああ、そういえば明日までにやんなきゃいけない課題沢山あったわな。きっと、皆待ってるからな。早めに行って、誰も出社してない内にちゃちゃっと片付けるか……気づけば自然と足は駅へと向いている。驚くべき事に、映画の事など最早どうでも良くなっていた。事前精算を済ませ、あれほど期待していた作品であったにも関わらず、ブッチかましたのだ。金にも、映画にも、少しだけ五月蠅い自覚のある自分にとってはあり得ない事。昔、肉体労働をやっていた時、一度だけちょっとしたシエスタのつもりが爆睡かまし、目覚めた時には予約回の時間をとうに過ぎていて、見逃したといった事態はあったが、記憶する限りではそれ以来の珍事/椿事。結局10時前には出社するも、肝腎の課題に取りかかる意欲がなかなか湧いて来ない。ならば、単純作業を機械的にこなしながら、徐々にシフトチェンジしていこう。コピー、紙切り、糊付け、コピー、修正、コピー、確認、pdf変換、最終確認のプリントアウト、OK、保存……の工程を暫し反復。気分はさながら、『ファイト・クラブ』の"ナレーター"。そうこうしている内に漸くエンジンが掛かって来始めたので、一気に課題を片付ける。これで明日の事については当面、無問題。少し気持ちが楽になった矢先、LINEあり。本日のアポ、やはり無理なので少し日程を先延ばしにして欲しいとの事(要はドタキャン)。一気にテンションが下がる。もう何度目だ、コイツは。目の前の苦手な問題から目を逸らし、あれやこれやと理由をつけて先延ばしにしやがる!(自分の事は完全に棚に上げつつ) 愛嬌だけで世の中渡っていけると思ったら大間違いだ!!(案外、渡っていけるのかも、と思う自分も存在しているが) 少しだけ呪われろ。結果、通常業務が消失した為、残務処理をし、平時より相当早い時間帯に退社。平日のこんな時間帯に帰る機会などそうそうなく、ホームや車内の人の多さに少しだけ驚く。Where is my mind?

 

10月10日( 起床。元気百倍! 勇気も百倍!!には程遠い状態だが、何とか気力を振り絞る。家内のルーティーンワークを手早く済ませ、家人が捌けた後に課題を一気に片付け、"現場"(火、金は本社とは別の場所で仕事)へと到着し、きっちりと事前準備をして、いざ通常業務に臨む。時期的に仕方ないとはいえ、礫のように降ってくる課題をひたすらにちぎっては投げ、ちぎっては投げの繰り返し。目標をセンターに入れて、スイッチ。流石に疲弊して来る。そもそも、ここまで懇切丁寧にやる必要、価値があるのか。よく言えば要領よく、悪く言えばのらりくらりと"適当"に"やった風"を醸し出して、数をこなせば良いのではないか、と自問。答えは保留。加えて、物忘れの酷さ。用意していたブツを何処に置いたか、様々な事に気を取られ、というか集中力を削がれ、少し時間が経つと、分からなくなる。鞄の中も、机の中も、探したけれど見つからないのに。そもそもが、ブツの多さの割に自身の使えるスペースが狭すぎる。言うても詮無き事だが。やむなく準備し直し。紙詰まりの連続に、コピー用紙切れ。補充。これ幸いとばかりの隣室から洩れ聞こえる喧噪。緊張感の欠如。羽伸ばしてんじゃねぇ。募る苛々。ところで、"マーフィーの法則"って、昨今の若人はご存知なんでしょうか。そういう時に限って、事態が一段落し冷静になると、探し物は間近に埋もれていたりするものだ。灯台下暗し、されど後の祭り。いずれにせよ、自身のパフォーマンス悪し。話が冗長且つ散漫なる自覚あり。予定時刻を優にオーバーして、流石に終了の催促あり。謝罪をし、のそのそと事後処理を終え、片付けるべき課題を抱え、最早人生何度目か判らぬ自己嫌悪に苛まれつつ帰宅。生きるとは、恥辱や後悔が増え続け、夜中にふと想い出し、頭を抱え、喚き出したくなる事と、覚えたり。